木のお話。ラバーウッドのお話

ラバーウッドの特性・用途

ラバーウッド(ゴムノキ)はブラジル原産のドウダイグサ科広葉樹で比較的柔らかくて軽く、加工がしやすい木材です。ソフトな印象の木目と滑らかな肌触りが特徴。色は灰白色から淡黄色で着色もしやすい木材です。


育成地はブラジル、東南アジア、南太平洋といった暑い地域でダイニングはもちろんチェア、ベッドフレーム、チェストの前板など家具はもちろん建材にも幅広く用いられています。


ラバーウッドは専ら沢山の無垢の角材を張り合わせて大きな一枚の板にした「集成材」という加工方法で使用されています。この方法は無垢材でも木の狂いが少なく反りや割れも発生しにくいのです。かつてはゴムやラテックスマットレスの原料になる樹液が採れなくなった原木は廃棄されていました。しかし、近年乾燥技術の向上により家具材として使用できるようになりました。また、ラバーウッドは成長が速くプランテーションで計画栽培されており資源の有効活用と森林資源の保護を両立させた「環境にやさしい木材」なのです。