家具を使用していて困ったことや手入れの方法などについてよくお問い合わせいただくことをまとめましたので、ご参考にして下さい。
よくある質問 一覧
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- 家具から何か臭いがする。
- 木製家具からの臭いは、それに使われている材料に関わっています。
臭気については、先ず人体に害があるのか無いのか、その臭いが気になるのか気にならないのか、その臭いを我慢できるのかできないのか、などと色々な判断基準があり、しかもそれらは個人差が非常に大きくて一律ではありません。
一般的に臭気は風通しをよくしていれば時間が経つほど放散して薄らいでゆきます。室内温度が高いと早く放散しますが一時的に臭いが強まることがあります。
シックハウスに関しまして、弊社製品の場合、ホルムアルデヒドについては接着剤・塗料はF☆☆☆☆、木質ボードや合板類についてはF☆☆☆☆またはF☆☆☆に該当するものを使用しております。また、塗料はトルエンやキシレンなどを殆ど含まないものを使用しております。
木材そのものから発生する臭いの元はもともと木に含まれている成分ですので有害性は少ないと考えられますが、好き嫌いの個人差はあります。
皮革や合成皮革或いはポリウレタンフォームなどの臭いはそれらの素材に含まれている化学物質が根源です。通風換気によって次第に臭いは薄らいでゆきます。
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- カビがいっぱい生えた。
- 一般に、カビは湿度・温度・栄養培地が整えば時節に因らずによく生えます。
最近の気密性がよい建物の室内壁面に家具を密着させて置いている場合、梅雨時期は温度湿度ともに高い環境ながら、冬季ですら壁面周辺は暖房と壁面結露によって局部的に高湿度な環境が形成されやすくなります。そうした壁面に家具を密着させて置くと、木材が水分を吸収し家具にカビが生えてきます。
ベッドの床板にカビが生えた場合、マットレス内部に寝汗が滞留していることが考えられます。特に冬季は寝汗が床面からの冷気で結露し、床板にカビが生えやすくなります。
先ず壁から10cm程度離して家具を設置して風通しをよくすること、時折窓を開けて空気の入れ替えもすることがカビの防止に有効です。
カビが生えたところは、市販の家庭用力ビ取り剤(主成分=次亜塩素酸ナトリウム)を水で薄め、布に浸して拭き取って乾燥して下さい。
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- 家具に小さな穴があき、木の粉が落ちいていた。
- 木材の食害の可能性があります。家具が作られた時に既に木材に害虫の卵が生み付けられていた場合と、国内のご使用期間中にそうなっていた場合の二通りが考えられます。食害が起こっているときは幼虫が潜んでおり、木の粉などの痕跡の発見時期によって卵が産み付けられたであろう次期を推定する事ができます。
木材の食害虫として代表的なものに、シンクイムシ、ヒラタキクイムシ、シロアリなどがいます。これらは日本国内どこにでも棲息しております。特にヒラタキクイムシはラワン害虫として有名です。
殺虫方法としては、市販のキクイムシ、シロアリ退治用の殺虫剤スプレーにより、長いノズルの先端を虫穴に挿入して注入します。しかし、材の奥深くにいる場合や卵、サナギの状態では効果が弱い為、何度も殺虫することが必要です。
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- タンスの金具が壊れ修理を依頼しようと購入した販売店に連絡したら廃番になっているという。
- 先ず家具を購入された販売店様に照会していただくことになります。
しかし、販売店様がお取り扱いを中止されていたり店舗が無くなってしまっている場合もあり得ますので、その場合は家具を製造したメーカーに問い合わせて同じ部品を取り寄せるのが最良です。
ところが長い間使用してきた家具の場合は金具が製造中止になっていたり流通在庫も無くなっている場合もあります。
そのときには互換性がある金具を入手可能かどうか調査を要する場合があります。
弊社製品には品質表示ラベルや保証書などに連絡先を記載しておりますのでご参照ください。
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- 家具を移動させたら、タンスの左右の扉に段差が生じて開閉すると扉どうしや扉と本体とが擦れ合ったり接触するようになってしまった。テーブルを設置したところ、ガタガタする。
- 家具を設置した場所が水平ではなく、或いは床が荷重で撓んだためにタンスの本体が微妙に歪み、タンスの形状がひずんだ状態になっています。
タンスの右上又は左上の角を手で左右方向に押してみて、どちらかの角を押すと扉の段差が無くなるとき、そちら側が少し低く沈んでいますので、床と家具の間に薄い板や折りたたんだ紙などの介在物を挿入して扉の干渉が無くなるように調整してください。
テーブルの場合も同様に脚部の先端にクッションフェルトなどを取り付けて調整してください。
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- PVCレザー張りの座面にチラシのインクが移った、子供がマジックペンで落書きしてしまった
- A PVCレザーは日常生活で広く使用されています。
PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)はもともとは硬い樹脂で、水道管や雨樋などにも使われている強靱な樹脂です。
それに可塑剤という油状成分を加えて軟質化したものが様々の分野で利用されています。
新聞やチラシなどの印刷インク、油性ペンや口紅、ケチャップなどの有色食品、染色された衣服や布製品、ビニル製品、革製品など、条件や組み合わせにもよりますがそれらがPVCレザーに長く接触していると染色成分がPVCの可塑剤に溶け込んでゆき、色移りしてしまうことがあります。
色移りの発見時期にも因りますが、ごく初期であれば皮革用のクリーナーを使って落とせる場合があります。
しかし、PVC層の深部にまで染料が浸潤してしまった場合は完全除去はできません。
このような場合、PVCレザーの張り替え修理または部品交換をご検討いただく事になります。